アルマとはどんな屋根材?特徴や注意点を解説
2024/01/09
アルマとは、屋根材の1つであり、軽量性やデザイン性などに優れている点が特徴です。
この記事では、アルマの概要や特徴、仕様にあたっての注意点などを解説しています。これから住宅を立てようとしている人で、屋根材を検討中の人はぜひ参考にしてください。
アルマとは?
アルマとは、軽さが特徴の屋根材のことです。もともとはラテン語で「鎖」を意味する言葉であり、屋根材としては耐久性やデザイン性、断熱性能などを備えています。
また、アルマは環境に優しい屋根材でもあります。屋根材の生産にあたっては、生産段階でCO2の排出量がLCA(Life Cycle Assessment)と呼ばれる指標で評価されます。LCAは、簡単に言うと、製造から廃棄まででその製品が環境にどのくらいの負荷をかけているのか、見える化したものです。アルマは、他の屋根材と比べると、製造から廃棄までに発生するCO2の排出量が少なく、LCAに基づくと評価が高くなります。
アルマの特徴
ここではアルマの特徴を紹介します。屋根修理やリフォームを検討している人、これから住宅を立てようとしていて、屋根材を検討中の方などはぜひ参考にしてください。
軽量性
冒頭でも触れていますが、アルマは他の屋根材と比べても軽い点が特徴です。一般的な平板陶器瓦と比較した場合、アルマの重量は約30%となります。また、化粧ストレート屋根と比較した場合、アルマの重量は約60%になります。このようにアルマは軽量であることから、建物への負荷を最小限に抑えられることが可能です。
耐候性
アルマの原材料は天然石やアスファルト、グラスファイバーであり、表面にはセラミックコーティングが施されていることもあり、耐候性に優れています。そのため、太陽光や雨、高温といった自然環境にも耐えることができるでしょう。屋根の色合いの変化などにも長い間耐えることができます。
耐衝撃性
アルマは柔軟性が高いことから耐衝撃性にも優れています。1kgの重りを使った衝撃試験にも耐えるなど、その耐衝撃性は確認されています。アルマに使用されているグラスファイバーは自動車や宇宙服などにも使用されているほど強度を備えている素材です。
施工性
アルマは施工のしやすさも特徴です。特殊工具を使用しなくても簡単にカットできるなど、屋根の加工を行う際にも役立つでしょう。金バサミやカッターナイフでもカットできます。また、施工のしやすさに伴い工期の短縮にもつながります。
デザイン性
アルマは、2層構造による凹凸に加え、天然石によるグラデーションの美しさが特徴です。素材感のあるデザインとなっているため、洋風・和風・モダンなど幅広いスタイル・洋式の住宅に使用することができるでしょう。デザインにこだわった住宅を建てたいという人は、ぜひアルマの使用を検討してみてください。
低価格
アルマはアスファルトやグラスファイバーを使用していることもあって、他の屋根材と比べても低価格である点が特徴です。
また、軽量であることから、屋根の下地の強度が低い状態でも使用できるため、屋根材を交換するときの費用を抑えることもできるでしょう。先述の通り耐久性にも優れていることから、定期的にメンテナンスを行うことで、大きな費用を負担することなく長期間利用することができます。
アルマの注意点
ここではアルマを利用する際の注意点を紹介します。アルマの使用を検討している人は、先ほど紹介した特徴と合わせて覚えておきましょう。
風に弱い
アルマの注意点の1つが風に弱いことです。特徴の1つとして紹介した軽量であることは、裏を返すと強風が吹くと飛ばされる可能性があるということになります。
また、風で飛ばされないとしても、風によって屋根が揺れると金属疲労が起こるため、屋根材の破損につながる恐れがあるでしょう。これらの点から、台風の多い地域や風が吹きやすい地域に住んでいる人は、アルマを使用する前に専門業者に相談することをおすすめします。
粒状石が落ちやすい
アルマには、粒状石を蒸着させたアルミニウム板が使われています。この粒状石は小さいものであるため、風や雨の影響で落下する可能性があります。落下することで周囲の建物や車などを傷つける恐れがあるため、注意しなければなりません。
さらに、落下した粒状石が排水溝や下水道に詰まってしまうケースも考えられます。このような事態を回避するためには、専門業者に定期的に点検・メンテナンスをしてもらうことが大切です。
コケが生えることもある
アルマは、他の屋根材と比べてコケが生えやすいとされています。これは、アルマの表面は平たく、雨水がすぐに滑り落ちてしまうことから、表面に付着している汚れが落ちにくいためです。コケが生えると屋根の見た目が悪くなってしまうため、こちらも定期的にメンテナンスを行うなどして対処する必要があるでしょう。
定期的なメンテナンスが欠かせない
先ほども説明しているように、アルマは粒状石の落下対策やコケの除去などを行うために、定期的にメンテナンスをする必要があります。メンテナンスを怠ってしまうと、屋根の見た目が悪くなるだけでなく、屋根の寿命が短くなり、屋根の破損や雨漏りなどが発生するため注意しなければなりません。
定期的なメンテナンスは居住者にとって負担となるかもしれませんが、安心して生活するためにも忘れないようにしましょう。
施行地域が限られる
アルマは軽量であることから、雪が積もると破損する恐れがあります。このような点から、アルマを施工できるのは、垂直積雪量が120cm以下の地域のみとなっています。一部の地域ではアルマの施工ができないため、自分の住んでいるエリアが施工可能かどうか気になる人は、事前に業者に確認するようにしてください。
アルマが向いている人
アルマはデザイン性に優れていることから、デザインを重視した自宅を建てたい人におすすめです。
また、コストを抑えたい場合などにも、アルマが選択肢の1つとなるでしょう。先ほども説明しているように、全ての地域で利用できるわけではなく、注意点もいくつかあるため、特徴と注意点をそれぞれ踏まえたうえで、アルマを使用するかどうか総合的に判断するようにしましょう。
まとめ
今回はアルマの概要や特徴、使用にあたっての注意点などを紹介しました。
アルマは屋根材の1つであり、軽さや耐候性、耐衝撃性、デザイン性などに優れている点が特徴です。また、他の屋根材と比べても低価格であるため、コストを抑えたい人にとっては重宝するでしょう。
一方で、その軽さゆえ、強風が吹くと飛ばされる恐れがあるほか、粒状石の落下やコケの発生などに注意しなければなりません。定期的なメンテナンスが欠かせないため、信頼できる屋根業者に依頼することが大切です。
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株式会社ハジメにておこなったアルマの施工実績