屋根修理と外壁塗装を一緒に行うとお得な理由
2024/03/01
屋根修理を検討している方は、外壁塗装を一緒に行うとお得という事をご存知でしょうか?
この記事では、住宅の塗装メンテナンスの役割や、なぜ屋根修理と外壁塗装を一緒に行うとお得なのか、屋根修理と外壁塗装を一緒に行うデメリット、足場の必要性や足場費用の相場価格について詳しく解説します。
屋根修理や外壁塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
屋根修理メンテナンス・外装塗装の役割
そもそも屋根や外壁のメンテナンスとして、なぜ塗装をする必要があるのでしょうか。塗装を含む屋根修理メンテナンスと外壁塗装の役割は、大きく分けて次の3つです。
- ・建材の保護
- ・美観の維持や付与
- ・特別な効用の付与
建材保護
塗料は、塗装を施した後に乾燥し表面に薄い膜を形成します。この膜が雨や紫外線などから塗られた物を守り、長持ちさせる働きがあります。錆びやすい材質は、塗装がなければすぐに錆びて劣化してしまいます。
美観の維持や付与
塗装には屋根や外壁を美しく見せる働きがあります。ツヤや色、模様、立体感など、塗られた物の見た目を変化させることで受ける印象を変えたり、周囲の色彩環境になじませることもできます。
特別な効用や機能の付与
塗料には防汚や防錆、耐熱、遮熱、蛍光、蓄光、導電、絶縁など、さまざまな効用や機能を付与できるものがあり、塗装したものの付加価値を高めることができます。
屋根材や外壁材には、主に保護や美観、防汚や防錆、耐熱、遮熱といった目的で塗装が施されています。
屋根材そのものが傷んで劣化している場合は、これらの機能の働きが弱まっているもしくは無くなってしまっているため、屋根材が寿命を迎えている場合があります。そのような場合は、屋根の修理と一緒に外壁塗装を行うのがおすすめです。
屋根修理と外壁塗装を一緒に行うとお得な理由
屋根修理と外壁塗装を一緒に行うと次のようなメリットがあります。
- ・足場費用を節約できる
- ・さまざまな手間を一回に集約できる
- ・メンテナンスの時期を揃えやすい
- ・色の選択肢が増える
足場費用を節約できる
屋根修理と外壁塗装を個別に行う場合は、それぞれの施工で足場を組むため足場費用が2回分かかりますが、屋根修理と外壁塗装を一緒にする場合は足場費用が1回分で済むため、トータル費用を節約できます。
足場費用は塗装費用のおよそ2割を占めると言われているため、1回分の足場費用が節約できるのは大きなメリットです。
さまざまな手間を1回に集約できる
屋根修理と外壁塗装を一緒に行うことで、施工にかかるさまざまな手間を1回に集約できるメリットがあります。施工には次のような順番で手間がかかります。
1. 施工業者に連絡をする
2. 施工業者に屋根または外壁の状態を確認してもらう
3. 施工業者に仮見積を貰う
4. 屋根材または外壁塗料(色選びも含む)を選ぶ
5. 施工業者に本見積をもらい検討する
6. 施工スケジュールを確認し日取りを調整する
7. 施工開始
8. 施工終了したら仕上がりを確認する
9. 施工業者に費用を支払う
このようにさまざまな手間がかかります。屋根修理と外壁塗装を個別で行う場合は、これらの手間が合計2回かかることになりますが、一緒にする場合は1回で済むため手間も時間も省けます。
メンテナンスの時期を揃えやすい
屋根と外壁は、素材や塗料によって耐用年数が異なる場合があるため、一概には言えませんが、屋根か外壁のどちらかがメンテナンス時期を迎えた場合、もう片方もメンテナンス時期がせまっているケースが多くあります。
そのような場合は、屋根修理と外壁塗装を一緒に行うことで、屋根材の耐用年数と外壁に使用する塗料の耐用年数を合わせることができるため、次回のメンテナンス時期を揃えることができます。
色の選択肢が増える
屋根と外壁を個別で施工を行う場合は、全体の調和を考えて屋根か外壁のどちらかの色味に合わせて色を選ぶため、見た目の印象を大きく変えることができません。
しかし、屋根修理と外壁塗装を一緒に行うことで、どちらかの色に縛られることなく、建物全体のそれぞれが調和した自由な色を選べるメリットがあります。
屋根修理と外壁塗装を一緒に行うデメリット
屋根修理と外壁塗装を一緒に行う場合、一度に支払う金額が多くなることと、施工期間が長くなることがデメリットです。
一度に支払う金額が多くなる
屋根修理と外壁塗装を一緒に行う場合は、屋根修理の費用と外壁塗装の費用の両方が合わせて請求されるため、個別で施工を行った場合に比べて一度に支払う金額が多くなります。
そのため、一度に大きな出費をしたくない方にとってはデメリットです。
前述しましたが、一緒に行う場合は足場費用が節約できるため、トータルでかかる金額は安くなります。
施工期間が長くなる
屋根修理と外壁塗装の両方を施工する必要があるため、施工期間が長くなる場合があります。
屋根修理や外壁塗装に足場を設置する必要性
屋根修理や外壁塗装など、足場は高い場所で作業をする際に欠かせないものです。繰り返しになりますが、足場費用は塗装費用のおよそ2割を占めると言われており、施工が終われば撤去されるものなので高いと感じる方もいるかもしれません。
ですが、足場には大切な役割があり、どれも疎かにできないものです。足場が担う3つの役割は次の通りです。
- ・安全確保のため
- ・近隣への配慮のため
- ・施工品質を確保するため
安全確保のため
足場を設置するもっとも大きな理由は、施工する職人や作業員の安全確保のためです。厚生労働省の「労働安全衛生規則」では次のように定められています。
(作業床の設置等)
第518条 事業者は、高さが2メートル以上の箇所(作業床の端、開口部等 を除く。)で作業を行なう場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそ れのあるときは、足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければな らない。
2 事業者は、前項の規定により作業床を設けることが困難なときは、防網を 張り、労働者に安全帯を使用させる等墜落による労働者の危険を防止するた めの措置を講じなければならない。
屋根修理など屋根に上る必要がある場合は、最悪の場合、屋根から滑り落ち転落する可能性もあります。住宅周りに足場が設置してあれば、途中で止まったりつかまったりできるため、職人や作業員の心理的な負担を軽減することにも繋がります。
近隣への配慮のため
屋根の葺き替え工事では、屋根材の破片やホコリが飛散する場合があり、外壁の塗装では塗装前に外壁を高圧洗浄機で洗浄するため、水しぶきや壁に付いた汚れが飛散しやすい環境になります。
足場を設置する場合には、飛散防止ネットも合わせて設置することが多いため、このような水やホコリの飛散を防いでくれます。
施工品質を確保するため
足場の設置は、職人や作業員の作業効率にも影響します。足場が不安定な場所で作業するよりも、安定した場所から作業をするほうが効率が良く、余計な気を使わずに済むため仕上がりのクオリティも高いものになります。
足場費用
足場の費用は、一般的な30坪の戸建て住宅でおよそ15〜25万円ほどと言われています。次の計算式で足場をかける面積を求められます。
(建物外周m+8m)×家の高さm=足場架面積㎡(足場をかける面積)
家の高さがはっきりわからない場合は以下を参考値として当てはめます。
一階建ての家の高さ 4m
二階建ての家の高さ 6m
三階建ての家の高さ 9m
足場面積を求めたら、次の計算式で足場費用の概算がわかります。
足場架面積×㎡当たりの足場単価=足場費用
例えば外周が24mの二階建の家の場合は
(24m+8m)×6m=足場架面積192㎡
となり、現在主流のクサビ足場の相場単価が1,200円/㎡だとすると
192㎡×1,200円=230,400円
となるため、外周24mの二階建・クサビ足場を使用した場合の足場費用は、230,400円かかるという計算になります。
まとめ
この記事では、住宅の塗装メンテナンスの役割や、なぜ屋根修理と外壁塗装を一緒に行うとお得なのか、屋根修理と外壁塗装を一緒に行うデメリット、足場の必要性や足場費用の相場価格について詳しく解説しました。
屋根修理と外壁塗装を一緒に行うと足場費用を節約でき、かかる手間と時間を1回分に集約できるメリットがあります。デメリットは費用がまとめて請求されるため金額が多くなる事と、施工期間の長さです。
足場は、「労働安全衛生規則」によって安全のために設置することが定められており、近隣への配慮や作業効率を落とさないための役割もあります。
株式会社ハジメは、千葉県千葉市で活動する屋根修理の専門業者です。屋根板金工事や屋根の葺き替え、カバー工法から雨樋の修理まで幅広く承っております。
屋根の修理やメンテナンス、外壁塗装を検討されている方は、どちらも一緒に施工されることをおすすめします。
株式会社ハジメであればどちらの施工にも対応できるため、お客様の手を煩わせることがありません。雨漏りや屋根板金の取り付けなどもぜひご用命ください。