屋根修理における、ハウスメーカー・リフォーム会社・職人直営店の違いについて
2024/05/24
住宅の屋根修理などを検討する際に、数ある業者の中からどの業者に修理を依頼をすれば良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。修理やリフォームを行う業者として、ハウスメーカー・リフォーム会社・職人直営店などが比較検討される業者として有名です。
この記事では、ハウスメーカー・リフォーム会社・職人直営店の3つについて特徴や違いを詳しく解説します。屋根修理やリフォームを検討中の方やハウスメーカー・リフォーム会社・職人直営店の違いを知りたい方はぜひ参考にしてください。
ハウスメーカーとは
ハウスメーカーは、全国規模で戸建て住宅の設計・施工・販売を行う会社です。テレビやラジオ、雑誌などに大々的にCMや広告を出しているため、全国的に知名度が高い特徴があります。ハウスビルダーと呼ばれる中規模のハウスメーカーなどもあり、明確な定義はありません。また、戸建て住宅の新築だけでなく、修理やリフォームも行うハウスメーカーもあります。戸建て住宅の新築を検討する方の多くが、まず思い浮かべるのが全国展開している大手ハウスメーカーではないでしょうか。
ハウスメーカーの特徴
ハウスメーカーの特徴は次の通りです。
✅知名度の高さによる安心感
✅保証期間が長く充実している
✅施工にかかる費用が高くなりやすい
知名度の高さによる安心感
ハウスメーカーは全国的に知名度が高いため、信頼できる大手企業といったイメージが強く根づいています。大手企業のため、いきなり倒産するといった可能性も低く、長期に渡りアフターサービスなどを行う安心感があります。また、大手企業なりのしっかりとした施工をするイメージも強いため、安心感からハウスメーカーが選ばれるケースも多くあります。
保証期間が長く充実している
ハウスメーカーは施工後の保証期間が長く充実しているケースが多く、条件付きですが新築時から20年や30年の保証期間があることも珍しくありません。保証期間内に発生した不具合に関しては内容にもよりますが、費用を掛けずに修理してもらうことができます。
施工にかかる費用が高額になりやすい
ハウスメーカーは施工に掛かる費用が高くなりやすい特徴があります。ハウスメーカーに住宅の修理などを依頼した場合、基本的にはハウスメーカーが直接施工を行うケースはほとんどありません。なぜなら多くのハウスメーカーは、実際に施工を行う職人を自社に有していないケースがほとんどだからです。
実際に住宅の修理などの施工依頼があった場合は、下請けの施工会社に行ってもらっています。想像していたイメージとは異なるかもしれませんが、安心感から大手ハウスメーカーに修理を依頼したとしても、実際に施工を行うのは中規模や小規模の下請けの施工会社なのです。このように、下請けに仕事を回していく際には仲介料や手数料、中間マージンなどをハウスメーカーが受け取る仕組みになっているため、その分余計に費用が高くなります。
さらに、下請け業者は孫請け業者へ業務を発注することもあるため、多重化した分だけ中間マージンが発生し、最終的に施工を行う業者の人件費や材料費が少額になってしまうケースも少なくありません。修理を依頼した顧客には、これらの仲介料に実際に施工した費用が加わった金額が最終的に請求されるため、費用が高額になりやすく、費用に施工品質が見合わないようなケースもあります。
リフォーム会社とは
リフォーム会社は、屋根修理、外壁塗装、内装リフォームなどリフォームに関する施工をまとめて引き受けている会社です。戸建て住宅以外にも店舗リフォームなども行うケースもあり、家電量販店やホームセンターなどが窓口になっている場合も増えています。リフォーム会社と一口に言ってもその業務形態はさまざまで、営業窓口のみで施工は下請け業者に任せるリフォーム会社や地元工務店が行っているリフォーム会社、自社で全ての施工を請け負うリフォーム会社など、会社の規模も従業員数も多種多様です。ここでは主に、実際の施工は下請けに任せる業務形態のリフォーム会社について解説します。
リフォーム会社の特徴
リフォーム会社の特徴は次の通りです。
✅下請け構造のリフォーム会社は費用が高額になりやすい
✅複数箇所のリフォームを一括して依頼できる
✅細かい要望が伝わりにくい
下請け構造のリフォーム会社は費用が高額になりやすい
大手ハウスメーカーと同じく、実際の施工を下請け業者に任せるリフォーム会社の場合、仲介料や手数料などの中間マージンが発生するため、かかる費用が中間マージン分高額になります。リフォーム会社自身が職人を有している場合は、自社でできる施工のみを行い、その他の施工は下請けに任せるといったケースもあります。
複数箇所のリフォームを一括して依頼できる
屋根修理やトイレ、キッチンなど、住宅内で複数箇所のリフォームを検討したい場合には、それぞれの箇所を個別で依頼する必要がなく、窓口が一つで済むため手間がかからないメリットがあります。複数個所のリフォームを依頼されたリフォーム会社は、それぞれの施工ができる個別の下請け業者又は、全ての施工ができる下請け業者を手配し、リフォーム工事全体を管理してくれるため、スムーズにリフォームが進められるでしょう。
細かい要望が伝わりにくい
下請け業者に施工を任せるリフォーム会社の場合、リフォームを依頼した顧客の細かい要望が伝わりにくいことがあります。要望は顧客からリフォーム会社、リフォーム会社から下請け業者へと三者間でやり取りする事になるため、伝達ミスが起こる可能性も高く、要望が実際の施工現場にうまく伝わらなかったために、リフォームや修理に反映されないケースもあります。これは施工に下請け業者を仲介するハウスメーカーにも言える事ですが、ハウスメーカーの場合は決められた1人の担当者が顧客の窓口を担当する事が多いため、リフォーム会社に比べて要望が伝わりやすい印象があります。
職人直営店とは
職人直営店はその名の通り、実際に施工を行う職人自身が代表を務め経営を行っている業者です。地域密着型の経営である場合がほとんどで、店舗の規模は大きくない場合が多いですが、積み重ねられた実務経験を持ち合わせているため、ハウスメーカーやリフォーム会社に比べて施工技術が群を抜いています。施工後のアフターメンテナンスや保証は、その業者によって様々なため事前に確認するようにしましょう。
職人直営店の特徴
職人直営店の特徴は次の通りです。
✅施工費用が適正価格
✅実際に施工を行う人がわかりやすい
✅細かな要望を施工に反映させやすい
✅業者選びが一苦労
✅希望の日程に施工できない場合がある
適正価格で施工ができる
職人直営店は、実際の施工を自社の職人で行うため適正価格で施工ができます。下請け業者や孫請け業者に任せることがないため、手数料や紹介料などの中間マージンが発生しないのが理由です。中間マージンの分が施工価格に上乗せされることに違和感を感じる方は、職人直営店に施工を依頼するのがおすすめです。
実際に施工を行う人がわかりやすい
職人直営店は自社の職人が施工を行うため、実際に誰が施工するのかが依頼主にわかりやすい特徴があります。ハウスメーカーやリフォーム会社では、下請け業者に実際の施工が回されるため、施工の依頼先と実際に施行を行う人が異なるといった事が当たり前に起きます。職人直営店では、そのようなことがないため最終的な施行者がわかりやすく明確です。
細かな要望を施工に反映させやすい
ハウスメーカーやリフォーム会社とは反対に、自社の職人自身が施工を行う職人直営店は、依頼主からの細かな要望を施工に反映させやすい特徴があります。ハウスメーカーやリフォーム会社は依頼主から要望があると、窓口の担当者から下請けの業者へ伝達しますが、うまく伝達が行われず要望通りに施工されない事があります。
また、下請け業者へ直接要望を伝えても決定権がないため、まずは元請けに話を通して欲しいと言われることもあり、即座に施工に反映されません。直接職人が施工を行う場合は、そういったことがないため即座に対応してもらえるケースがほとんどです。
業者探しが一苦労
職人直営店はハウスメーカーと違い、大々的にCMや広告を出していないため知名度がまだまだ低く、見つけるまでに一苦労する場合が多いです。元々知っている場合や、近所にある場合を除いてインターネットなどで検索するか、人づてに教えてもらうしかありません。
また、インターネットで探した場合は、その店舗の評判もホームページや口コミサイトで判断するしかないため、本当に良い業者なのかは実際に利用してみないとわかりません。
希望の日程に施工できない場合がある
ハウスメーカーやリフォーム会社などは、下請け業者や孫請け業者を複数抱えていることが多いため、施工日程にある程度融通が利くことが多いです。職人直営店の場合は自社の職人数が限られているため、他の施工現場と日程が被ってしまう場合は希望した日程に施工ができないケースがあります。
特に春や秋には外壁塗装などが混み合うシーズンな事に加え、台風や地震などの自然災害の後には屋根修理の依頼が急増します。職人の数に限りがある職人直営店では、人手を回せない事が増えるため希望の日程に施工できないケースもあります。急でない屋根修理の依頼は、余裕を持って日程を複数検討しておくと良いでしょう。
まとめ
この記事では、ハウスメーカー・リフォーム会社・職人直営店の3つについて特徴や違いを詳しく解説しました。ハウスメーカーやリフォーム会社は知名度がありますが、基本的に下請け業者に施工を依頼するため、かかる費用が高額になりやすい特徴があります。また、細かな要望を即座に反映させることが苦手です。
職人直営店は反対に知名度はありませんが、確かな技術力を持ち自社職人による直接施工で中間マージンが発生しないため施工価格が適正です。また、依頼主の細かな要望も通りやすい印象があります。
3社それぞれの業者の特徴や違いを考慮して、ご自身のニーズに合った業者選びをしましょう。
株式会社ハジメは千葉県を中心とした地域密着型の職人直営店です。適正な価格でお客様に損をさせる事なく雨樋修理から葺き替えまで、屋根のスペシャリストである職人が直接お話を聞き施工いたします。
屋根は住宅で最も傷みやすい場所でもあるため、しっかりしたメンテナンスや施工が必要不可欠です。屋根に関することで少しでも不安な事があれば、お気軽にお問い合わせください。株式会社ハジメが責任を持って対応いたします。
〈施工事例〉